国際船級協会(IACS)理事会はローマで第89回会合を開催し、特に人間要素に関する重要な課題について議論を深めました。この会合には、IACSの一員であるトルク・ロイドも参加しました。
主な成果として以下が挙げられます:
– **150名以上の技術専門家が人間要素影響評価の基礎に関する研修を受け、高レベルのポジションペーパーを作成することで業界内の理解と協力を促進することを目指しています。**
– **安全なデジタル変革パネル内で、複雑なシステムやデータ品質、安全管理に関する作業が開始されました。**
– **脱炭素化の安全性向上に向けて5つの統一要件が開発中です。**
– **IMOの動向に沿ったリモート調査(UR Z29)の質の確認と見直しが行われました。**
– **LI Zhiyuan氏がIACS一般政策グループの会長を退任し、Ajay Asok Kumar博士が新会長に選出されました。**
レポートをまとめたロベルト・カズーロ会長は、「C89では、未来の業界を形作る重要な問題について様々な議論を行い、人間要素の重要性を中心に据えることで、安全なデジタルおよび脱炭素化への変革に対する我々のコミットメントを強化していく」と述べました。